やわらかいタッチでアタリをつける
2本の手を画面上のどこに配置するかを考えながら辺を取ります。
2本の手は同一人物のものなので、手の甲や指の長さが同じに見えるように気をつけましょう。
手首や指の関節が少し曲がっていたほうが自然なポージングになるので、モチーフにも注意をしましょう。
最初の内は、描きやすいポージングで描くようにしましょう
やわらかいタッチで調子をつけていく
薄いタッチで指の形を描きます。タッチの加減には注意をしながらアタリをつけていきます。
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指と指の間隔は均一だと不自然になってしまうので、広い所と狭い所の差をつけていきます。
指の関節はそれぞれアーチ状に広がり、「けん」は放射線状に広がると言うことを、意識しながら描き進めていきましょう
陰のほうの面積が大きい下方と手と、光の当たる割合が大きい上方の手、ということをしながら柔らかいタッチで明闇の差をつけていきます。
それぞれの手の陰の割合や傾き、あらゆることに差異をつけていくのがポイントになります、指の開き具合など鉛筆を寝かせて描くと良いでしょう。
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陰影をつけるときは、B系のやわらかい鉛筆をつかうと、リアルさがでてきます。
光が当たっている状況の差異を意識しながら細部を描き込み、手の質感を表現していきます。
出っ張ってる骨の関節部位分は、硬く艶のあるつ目はH〜3Hぐらいの硬い鉛筆、やわらかい筋肉の部分はB系の鉛筆をそれぞれ使用していくと効果的に表現できます。
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筆圧も強弱をつけながら表現しています。
下方の手の親指が手のひらから離れている箇所も、鉛筆を寝かせて使い陰影をつけて行きます。
細かい描写をつけていく
左上の手だけある程度描き上がりました。時間的には1時間もかかっていないぐらいです。
それぞれの明闇の違いを出して、奥行きのある絵にして行きます。
影を描くことで密接してる部分同士の関係が説明できるため、下方の絵の親指が落とす影をキチンと描き、手のひらから指が離れていることを表現します。
手甲の筋や、光が当たっているしわの盛り上がり部分は、練り消しゴムのハイライトを入れて表現しています。
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手の甲や、手のひらに入っているしあわ鉛筆の先端を使って濃いタッチで描いていきましょう。
ちなみに、Procreateでのタイムラプス機能で動画にもしていますので、良ければ描いている工程も参考にしてくださいね。
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まとめ
リアルな手についてをまとめてみましたが、手というのは表現がとても難しいです。
とくに難しいのが指と指のバランス間隔です。ミリ単位で間違えてしまうとそれだけで違和感が生まれてしまいます。
じっくりと観察しながら進めていくことが、1番の上手く描く秘訣です、よく観察➔描写➔モチーフとの比較・・このルーティンで描くことが、ぼくの鉛筆デッサンの流れです。
さらに、この流れを繰リ返せば繰り返すほどにどんどんクオリティが上がっていき、「リアルさ」につながっていきます。
鉛筆デッサンの基礎からの流れも記事にしています。
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少し長いですが、ぜひご参考くださいね。