こんにちは。
リアルな鉛筆デッサンの描き方で最も重要になってくるのは、鉛筆の持ち方や角度のつけ方です。
「鉛筆の持ち方ってそんなに重要?」
って質問がよくあるのですが、鉛筆の持ち方1つ・角度1つで、同じ硬さの鉛筆でも描く表現が多きく変わります。
タッチや鉛筆の濃さや削り方によって、再現されるアタリは全然違うものができます。
今回の記事では、リアルな鉛筆デッサンを描くための鉛筆の持ち方・角度のつけ方についてをわかりやすく解説していきます。
デッサンの鉛筆の持ち方、角度の付け方
鉛筆は、持ち方によって線の強弱や色の濃淡、細かい描写等、さまざまな表現ができます。
ここでは鉛筆デッサンにおける基本となる持ち方のパターンを紹介します。
それぞれの持ち方の特徴を理解して実践していきましょう。
鉛筆デッサンにおける基本の持ち方
文字を書くときと形は同じですが、デッサンの場合は小指を立てて鉛筆を持ちます。
小指で画面を支えることで、手のひらで画面を無意識のうちにこすってしまうなどの汚れを防ぐことができます。
慣れないうちは力が入らにくかったり、うまく鉛筆を動かせなかったりしますが、いちど身に付くととても描きやすいため、積極的に活用しましょう。
小指を曲げて物
小指を曲げて爪で画面を支えることで画面をきれいに保つことができます。
他にも細かいところや、完成間近の描写の際に描く時などにも使えます。
例えば、仕上げの段階で鉛筆の先端を使って細部を描き込む時などによく多用します。
鉛筆を寝かせて持つ
やわらかい太い線が引けるとともに、筆圧の強弱がつきやすい持ち方となります。
アタリや、調子を作るときに適しています。
例えば、アタリをつけたい時に使ったり、ラフ画を書くときによく使用します。
鉛筆を長めに持つ
鉛筆の下の方を優しく持つことで、大きいストロークを描くことができます。
また筆圧の弱いやわらかな調子をつける時にも適しています。
例えば、肌の質感のようなやわらかくて大きな部分の質感を描くときに、鉛筆を長めに持つことで優しい調子をつけることができます。
鉛筆を短めにもつ
鉛筆の芯の近くの短く持つことで、強い筆圧で濃く太いタッチやストロークを描くことができます。
またしっかりと画面に色を塗り込んでいく時にも適しています。
例えば、肌や表情の陰影の調子をつける時や、服や物などにによく多用します。
鉛筆デッサンをする時の鉛筆の持ち方や角度をまとめると・・
鉛筆はさまざまな可能性があります。
それこそ持ち方や角度だけでなく、鉛筆の種類によっても大きく変わります。
硬さや鉛筆の濃度によって描写する表現の結果は変わり、そこに持ち方や角度が加わることで、さらに再現する幅は広がります。
関連記事>>>よく使う鉛筆の硬さ・濃度について
なので鉛筆デッサンをする時には、ぜひ鉛筆のイロハを知ってほしいと思います、もちろん鉛筆の削り方なども重要になります。
関連記事>>>リアルな鉛筆デッサンをする上での「鉛筆の削り方」
鉛筆デッサンをする前には、さまざまなノウハウを勉強するよりも、まずは鉛筆についてを知識を入れることが鉛筆デッサンを上達させる早道かもしれません。
ご参考になれば幸いです。