こんにちは。
今回の記事では、ぼくがデッサンにおいて必需品とも言える「ティッシュ」と「綿棒」についてを解説していきます。
デッサンでは、鉛筆で表現するだけでなく、ティッシュペーパーや綿棒を使って鉛筆の色の調子を馴染ませたり、ぼかしたりすることで、鉛筆で描写するよりも奥深い表現をすることができます。
リアルな鉛筆デッサンでは、鉛筆の調子をぼかすことで、「写真のようなリアルな鉛筆デッサン」を再現することができます。
つまり、石膏像とかではない限り、リアルな鉛筆デッサンを描く時には、「ぼかし」という技術はとても重要になります。
テッシュと綿棒は「ぼかし」を入れることができる
鉛筆デッサンにおいてのぼかしとは、鉛筆の線を広げるというイメージです。
これを、「鉛筆感」と呼んでいてぼくがデッサンをするときには、この鉛筆感を消していくためにぼかしを多用しています。
ティッシュ・綿棒
画面を擦って、広い範囲の色の調子を出したい時に使用します。
ティッシュと綿棒では広さによって使い分けができます、できるだけ描いているものの素材を壊さないように優しいものをつかうのがおすすめです。
基本的なぼかしでは、肌の質感や陰影を表現するときに多用します。
鉛筆だけでつくるのではなくて、テッシュと綿棒でつくるとやわらかく薄い質感、そして何よりも馴染みが良くなります。
それぞれの特性を解説していきます。
ティッシュでぼかす
肌や装飾などの広い部分をぼかすのにテッシュペーバーでぼかします。
広い箇所ぼかすことができて、面でぼかすことができるので、やわらかい質感や調子になります。
肌などは、面でぼかしてながらグラデーションをつけることでリアルに肌を再現することができます。
綿棒でぼかす
髪や輪郭線などの細かい部分をぼかすのに綿棒でぼかします。
細く、細かい箇所をぼかすことができて、線でぼかすことができるので、固めのぼかしになります。
黒髪など本数の多い箇所には綿棒でのぼかしが必須となります。
関連記事>>>鉛筆デッサンで描くリアルな黒髪の描き方
ぼくが髪の毛を描く時は、鉛筆で部分的に数十回ほど描いて、綿棒(ティッシュ)でぼかす、というのは繰り返しています。
鉛筆はさまざまな硬さのもの入れ替えています、違う硬さの鉛筆の描写は同じようにぼかしても硬さや筆圧も違うので、よりリアルな髪を再現してくれます。
指でぼかす
指の腹を使いながら、タッチに沿って画面を擦り、ぼかしていきます。
テッシュペーバーでぼかすよりも、さらに優しくやわららかい調子になります。
仕上げの際に、全体の調子を整える時によく指でぼかします。
ティッシュペーパーだと広がりすぎるし、綿棒よりもやわらかくしたい時などに多用します。小指などを使用すると細かい部分の調子をやわらかくすることができます。
注意点は、手汗をしっかりと拭き取ってからでないと鉛筆が滲んでしまうので、気をつけましょう。
デッサンのぼかし方の基本
ここではよく使用するぼかし方の基本を紹介していきます。
しっかりとぼかす
ティッシュペーパーを指先でしっかりと押さえて、鉛筆の調子を大きく擦って広い範囲でぼかします。
やわらかくぼかす
丸めたティッシュペーパーをやわらかく持ち、画面の表面をなでるようにしてぼかします。
デッサンの「ぼかし」の使い分け
これらの「ぼかし」を使い分けをするとすれば、大きくは2つ・・・
- テッシュは面積が広くて、ぼかし度が強い
- 綿棒は面積が狭く、ぼかし度が弱い
- 仕上げの時は指でぼかす
と、なります。
つまり面積が広いところはティッシュ、細かいところは綿棒という風な使い分けをしていきます。
仕上げには指を使うことで調子が整えやすいです。
デッサンにおける「ぼかし」は奥深い表現
鉛筆の調子をぼかすことによって、やわらかさが生まれます。
いくら鉛筆のタッチをやわらかく描いたとしても限度はありますが、ぼかしを使うことによって、さらにやわらかくなります。
関連記事>>>鉛筆デッサンで使用するさまざまな「鉛筆のタッチ」について
やわらかく描写を繰り返していくことで、リアルをより追求することができます。
硬いタッチをや直線のタッチだけだとどうしても「鉛筆感」が抜けません、面で描いてぼかしていくことで、リアルな鉛筆デッサンを描くことができるので、繰り返し調子を整えていくのがおすすめです。